ニュージーランド

ニュージーランドの星空が世界遺産をめざす理由【テカポの挑戦】

ニュージーランドの星空を想像できますか?

日本で星を見ることが少ない方もいるかも知れませんね。

北極星やオリオン座が、ひしめくのは日本の星空です。

南半球で見ることができるのは、全く別の世界です。

日本で見えるオリオン座とは逆さまになっていたり、カメレオン座やはちぶんぎ座など日本では見ることのできない星座を見ることができます。

南半球の星座だけでも魅力的です。

しかし、ニュージーランドには星空を世界遺産に登録しようとしている地域があるって知っていましたか?

テカポ 星空世界遺産へ

現在、世界遺産は世界に1121件登録されています。その種類は、自然遺産や文化遺産などがあります。

しかし、世界遺産に登録されている星空は存在しません。

今までに例がないですが、チャレンジしている土地があります。

ちなみに星に関しては、「星空保護区ゴールドディア」というものがあります。

国際ダークスカイ協会(IDA)が認定している、世界で最も美しい星空を見ることのできる場所、「星空保護区ゴールドティア」。

この地区に選ばれているのは、世界に3つだけだそうです。

一つは、ナミビアのナミブ砂漠、アイルランドのアイベラ半島、

そして最後一つが、ニュージーランドのテカポ湖になります。

ちなみにダークスカイ教会は、もともとはダークスカイ制度というものを推進している教会です。

ダークスカイ制度は光害の影響のない、暗く美しい夜空を保護・保存するための優れた取り組みを称える制度です。

認定には、屋外照明に関する厳格な基準や、地域における光害に関する教育啓発活動などが求められます。そしてそれらは、自治体・観光業界・産業界・地域住民など多くの人々の理解と努力によって支えられます。

テカポの星空を守る取り組み

テカポの星空は自然と守られているものではありません。

放っておけば、人気の観光地としてあっというまに光のあふれる土地になってしまします。光が溢れる街では、きれいな星空を見ることはできません。

そんな中で、開発と保護。

この2つの対立とどう向き合っていくのか。

世界遺産を目指すことが、街にとっては開発を遅らせることに繋がりかねません。

星空を保護するためには、街全体の明かりを暗くしたり、街の開発に制限をかけたりしなくてはなりません。

世界遺産になることが、テカポという街にとって必ずしもいい結果につながっているかというと、そうではないと思います。

そんな中でも、星空が見られる環境を後世に残すという選択をとったのです。

テカポの星空は間違いなく素晴らしい。

テカポの星空は、間違いなく素晴らしいです。

湖畔に横たわって、夜の空を見上げている時間は素晴らしい。

テカポの天気は晴れの割合が多く、星を見られるチャンスも多いです。

きれいな星空を見ることができているのは、テカポという街の選択と取り組みがあった上で成り立つことなんですね。

道を歩くにも必要以上の照明は使っていない。

すこし、不便さはある。でも、きれいな星空が見える。

ニュージーランドに行くときには、旅程に組み込んでみてはいかがでしょうか。

最期まで読んでいただきありがとうございました。参考になったら嬉しいです。

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