介護のワークシェアリングサービス、「カイスケ」の料金形態は割と単純です。
- ワーカー:手数料なし、事業所からの給料のみ
- 事業所:スタッフへのお金+手数料(一人あたり500円)
介護士などのワーカーさんは手数料などはなく、施設の指定した金額がそのまま収入として入ります。
サービスを利用する施設は、手数料がかかります。
一ヶ月あたりでは、施設に働きに来たワーカーさん一人あたり500円かかるというような料金形態となっています。
ここからは、料金についてもう少し詳しく解説していきます。
カイスケとは
カイスケは株式会社Caitechによりリリースされた、介護系の有資格者向けのワークシェアリングサービスです。
従来の正社員やパートワーカーとは一線を画した働き方となっており、介護の現場での人材不足の解決策となるようなサービスとなっています。
そのアイデアの斬新さから、経済産業省主催の「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2020アイデア部門」でグランプリを受賞しています。
有資格者(介護/看護/リハ等)のカイゴワーカー限定で登録することができ、WEB上で仕事を探し、一日単位で仕事を見つけることができます。
Caitechの武藤社長は、もともとは介護とは別の業界の人ですが、実祖父が介護施設に入ったことをきっかけに介護の業界に興味を持ったそうです。
「カイスケ」は介護業界を盛り上げるべく、2020年1月よりサービスを開始しています。
ワークシェアリングとは
ワークシェアリングとは近年広がりつつある働き方です。
今までは、職場と働きたい人をマッチングさせることが人手が必要であり、人材紹介会社としてしか実現させることが困難でした。
しかし、近年でのIT技術の進歩から、職場と人とのマッチングがスムーズに、低コストで行えるようになっています。
それを裏付けるように、Uber Eatsやタイミーなど、自分の都合に合わせて自由に働く働き方が広がっています。
そのような自由な働き方をギグワーク、働いている人のことをギグワーカーと呼びます。
ギグワークは、労使契約を結ばずにメット経由で単発の仕事を請け負うような働き方となっています。
Uber Eats以外にも、ベビーシッターの「KIDS LINE」や工事現場の「助太刀」など、広がりを見せています。
働く側は単純。施設は注意!【料金体系】
カイスケの料金形態は比較的単純です。
特にワーカー側にとっては単純明快ですが、施設側にとっては同じ回数利用していても料金が異なるケースがありますので注意が必要です。
順番に解説していきますね。
ワーカー側
施設側から提示された料金がそのまま収入として入金されます。
その費用は必要経費も含まれた料金となっています。
交通費も含まれた金額なので注意しましょう。
支払いは、月末の指定日となっています。
指定すれば、その週のうちに出勤することもできますが、その場合は手数料がかかります。
施設側
施設側は少し注意が必要です。
料金は、働きに来てくれる人に対するお金と、カイスケを利用する手数料が必要となります。
ワーカーさんに支払うお金は施設側が決めることができます。
しかし、手数料は場合によっては大きく変わってきます。
カイスケの手数料は、一月あたりワーカーさん一人500円かかります。
月に4回カイスケを利用していたとして、毎回同じ人が来た場合は手数料が500円で収まるのに対して、毎回バラバラだった場合、500円×4で2000円かかります。
ワークシェアリングという仕組み上、様々な人がいろいろな施設に働くことが予測されますので、最初に比べて手数料がだんだん増えていくことも考えられます。
料金設定は全体的に安め
料金設定は、全体的に安めです。
手数料も一人あたり500円は、人材派遣会社や人材紹介会社に比べてかなり安いと言えるでしょう。
その反面、ワーカーさんに支払われるお金は普通の仕事に比べて、安いと言わざるを得ません。
交通費も含まれた料金でありながら、時給換算するとだいたい1200円~1400円と安い設定となっています。
お小遣い稼ぎや、時間が余ったときにふらっと働きに行くというような使い方では重宝するかもしれませんね。
Uber Eatsのようにその日に働きたくても働けない(前もって予約が必要)というのは難点かもしれませんが、いろいろな職場を体験したい人にとっては使いやすいサービスと言えるはずです。
まとめ
カイスケは全体的に料金が安く利用することができます。
特に、施設側にとっては負担が少なく利用しやすいサービスと言えるでしょう。
ワーカーさんにとっても手数料はかからないうえに、気軽に利用できるサービスです。
単発の仕事ですので、派遣などに比べると収入は少ないですが、ちょっとしたときに働きたいというような人にとっては使いやすいと言えるでしょう。
施設側もワーカー側も気軽に使えるものですので、一度使ってみてはいかがでしょうか?