介護

【カイスケ】介護のワークシェアリングって大丈夫?メリット・デメリットから考察

介護のワークシェアリングサービス「カイスケ」は、介護業界を変える取り組みと言われています。

その働き方、ワークシェアリングとギグワーカーについてのメリットとデメリットについて考えてみました。

結論は、ギグワーカーという働き方には問題点もあるが、人で不足の介護業界にとっては、非常に意味のある仕組みです。

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ワークシェアリングとギグワーカー

ワークシェアリングに注目が集まりつつあります。。

その一因としてあげられるのは、今までは困難だった職場と働き手のマッチングが、IT技術の発展により可能になってきたことにあります。

その代表が、バイトアプリの「タイミー」で、類似したサービスがたくさん生まれています。

まちなかでよく見かける、Uber Eatsなんかもワークシェアリングの一つの形と言えるでしょう。

そして、ワークシェアリングを支える働き手のなかでも、インターネットを通じて仕事を請け負う働き手のことを「ギグワーカー」といいます。

もともと、ギグとは音楽用語でライブハウスなどに居合わせた演奏からの軽い合奏を意味するそうです。

そこから転じて、短期の仕事をする人たちをギグワーカーと呼ぶようになりました。

ワークシェアリングってどうなの?

ワークシェアリングとは、仕事を独り占めするのではなく、労働者同士で分け合うことを意味しています

失業の数が問題となったときに、仕事の数を小さく分けてみんなで行うことで、失業者の数を減らしたわけです。

近年では、働き手の少ない環境に、この仕組みを利用しているところが多いようです。

では、ワークシェアリングのメリット・デメリットを働き手の視点やお客さんからみた視点で考えてみましょう。

働く当事者からみたメリット

ギグワーカーとしてのメリットは、自由に仕事ができるという点です。

特に資格を活かすような仕事の場合、今までは正社員やパート以外で仕事をこなすのが難しかったのですが、「カイスケ」により、資格を活かしながら自由に働くということが可能になりました。

また、人数の少ない職場の場合、数日でも働き手が増えることはメリットが大きいでしょう。

働く当事者からみたデメリット

デメリットは、単価が安いということです。

これは、サイトへの手数料が取られてしまう分、働き手に入る金額は低くなってしまうということです。

料金が多少安くても、単発で仕事をしたいという人はたくさんいます。

Uber Eatsがいい例です。

働く人がある程度増えてきたら、報酬が抑えられます。

報酬が抑えられると、働き手は減るかと思いきや、ギグワーカーの自由さゆえに以前にもまして働き手が増える一方です。

Uber Eatsを本業にしている人にとっては、影響が大きく、結果的に訴訟にまで発展しました。

お客さんからみたメリット

次にお客さん(利用者さん)絡みたメリットです。

これは、純粋に人手不足の現場に人手が来ますので、より時間のかけたサービスを受けることができます

普段は気にかけることのできない利用者さんに対しても、人出が増えるとその分、配慮が届くようになる可能性もあります。

お客さんからみたデメリット

これは、なれない環境により、事故が起きるリスクもあります。

なれない人が来た場合、利用者さんにとっては落ち着かないような気もしますが、ワークシェアリングを当てにしている職場の場合、人の流動性が高いので、それほど心配はないのかも知れません。

ギグワーカーと責任問題

もう一点、注意が必要なこと。

ギグワーカーの仕事と責任問題についてです。

この問題は、世界中でも問題となっています。

ギグワーカーの場合、どこかに所属しているわけではありません。

例えば、タクシーのサービスのUberでは、ドライバーが女性に対して暴行を行うような事件も発生しているそうです。

そのようなことがおきたとしても、ドライバーは個人事業主として仕事を行っているので、Uber側には責任がありません。

会社組織の場合、リスクのある従業員は、予め別の業務を割り振られたり、リスク対策を応じることもできるはずです。

しかし、ギグワーカーの場合、被害者が出ないと犯罪者を抽出することは難しいのです。

この問題は、ベビーシッターのワークシェアリングサービス「キッズライン」でも問題となりました。

キッズラインから派遣されたベビーシッターが、男児に対して性的な暴行を行ったとニュースになりました。

ギグワーカーの場合は潜在的にこのようなリスクを内包していると言っていいでしょう。

介護の場合はどうなの?

介護の場合もやはり同様と言えると思われます。

しかし、介護の場合だと認知症の利用者に暴行など行った場合、発見されにくいなどの特徴もあります。

やはり、他ワークシェアリングサービスと同じようにリスクが有るのは否定できません。

しかし、ギグワーカーでなくとも、介護の業界では暴行や虐待が問題となる例がありました。

それらの事件には、共通して人手不足が挙げられていました。

人手が足りなくて、余裕が少しずつ無くなっていく。

限界まで来たときに、事件として現れていたと思われます。

そのような傾向を考えると、むしろ介護のワークシェアリングサービスのは、現場の負担を取り除くことができるので、リスクを減らすことにもつながると思われます。

さらにいうと、カイスケの場合では殆どの案件が、他の介護スタッフと一緒に勤務するものとなっています。

一人で利用者を担当するのは、複数回勤務してからとなっているので、ある程度スタッフの人柄を理解できているのではないでしょか。

そうなると、正社員とそれほど変わらずにみきわめることもできるのではないでしょうか。

まとめ

近年、ワークシェアリングサービスが流行している一方、問題点を指摘される機会も増えてきている。

しかし、介護のワークシェアリングサービスは、人手不足という業界の問題点を解決してくれる画期的なサービスです。

現状、固定で仕事をするのが難しいという人や人手不足で悩んでいる職場は積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか?

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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